カタナで行く初夏日帰りツーリング2007
「無鉄砲な鉄砲玉ツー」の巻


勝手に毎年の恒例行事にしている梅雨入り前の日帰りツーリングに、今年も会社をサボって行ってきました。今年は春先の洗車中に見つけたフロントブレーキホースのフィティングのヒビのせいでまともに走れず、ようやく5月にヤフオクでEARLSのブレーキホースを落札して、6月頭に交換しました。そのため今年は恒例のこのツーリングは無理かと思ったのですが、梅雨入り前になんとか間に合いました。

コースは毎年、先ずは152号線で北上するのですが、この道だと静岡から長野の県境で長く厳しい下り坂が続くので、ブレーキのエア抜きをしたばかりでは不安だったので、257号線を使うことにしました。また行き先は昨年が長野県北西部から富山だったので、とりあえず長野県北東部方面としました。まぁ、走るだけでいいので、特に目的はありませんし、年々走行距離は伸びていますが、今年は短めにしようと思います。そして天気予報を吟味して決行日は6月13日にしました。

朝の4時50分に目覚ましですぱっと起きて、愛犬の散歩をさっと済まして、バイクをガレージから出します。会社に行くときもこれくらいパキパキと行動できるといいんですけどね。僕のカタナは(ちょっと)うるさいので例によって団地の外まで押してエンジンをかけて近くの工場で暖気して、出発したのは5時25分でした。まずは362号線で細江に向かい、257号線で北上します。257号線はツーリングやスキーで慣れた道なのですが、コーナーでうまく乗れていません。なんか焦りを感じつつ、鳳来から151号線に右折します。151号線はずっと前に中途半端に遅い車がいる状況で、ようやく抜いても同じようなペースの車に追いつきなかなか快調に走れません。そこで東栄から473号線に左に入り、257号線に戻ることにしました。

473号線は車が少ないのですが、道が細く注意が必要です。このあたりからだんだん乗れてきて快調に走り出します。こうなると楽しくなってきます。バカですねー。ほどなく設楽で257号線に戻り、しばらく走って153号線に右折します。この交差点で信号待ちをしていると153号線を名古屋方面からきたバイクの一団が横切っていきます。革ツナギにレーサーレプリカの一団だったので追いつけないだろうなぁと見送りましたが、153号線の山道を登っていくとほどなく追いついてしまいました。僕は実はツーリングで嫌なことは他のバイクに追いつくことです。抜いてバトルになるのも嫌だし、あとをつけるのも嫌だし、なんか面倒だと思うのです。まして今回はCBR600Rが7〜8台、ZRX1200が1台でどう考えても性能はこちらのほうが低いし、僕自身がその気がないのですから。しかし最後尾のCBRは他のバイクより遅れていって追い越しができるところでも前に出ません。そこで意を決して抜いてしまいました。次がZRXですが威嚇なのか前に車が詰まると蛇行とかをします。本当に嫌なのですが、結局このZRXも他のCBRが先行しても抜くのかどうか中途半端だったので抜いてしまいました。僕もそんなに飛ばしてないので、たぶんみんな本気ではないのでしょう。でもこっちはあまりつきあいたくないです。さてCBRの何台かは先に行って見えなくなったのですが、それでも更に前には3台のCBRがいます。普通に追いつけるようなペースだったのでついていくと、そのうちの1台がチラチラと振り返ります。僕は心の中で「さっさと先に行くか、ゆっくりしてくれ」と祈ってます。そうこうしているうちに昼神温泉について僕は左折して256号線に行きましたが、彼らはそのまま直進していきました。あとで彼らは旧車が歯向かってきたとか笑って話すんだろうなぁ・・と思いつつほっとしました。256号線は中速コーナーが多く気持ちのいい道です。アクセルワークとたまのブレーキングだけでぐいぐい走っていって、トンネルをすぎたところで、小便休憩です。



また走りだしてしばらくすると、白いセダンが僕の前に一時停止もしないで出てきました。ドライバーは女性でかなり焦っているようでしたが、こちらには邪魔です。するとその車はウォッシャーをいきなり使ったので僕に液が飛んできます。頭にきたので前に出て、彼女は時間がなく焦っているようだったのでゆっくり走って、抜けそうな直線は加速して押さえてやりました。性格悪いですねー(笑)。やがて妻籠をすぎて19号線に出るのでこれを右折です。19号線は単調な道で前に車もいるので飛ばせず、たまにある登坂車線で抜いてもまた車に追いつきます。またこの道は白バイやネズミ捕りが多いので注意が必要です。スキーに行くときにしょっちゅう通る御岳や木曽福島、藪原を抜けて行きます。途中でなんか気持ちのよさそうな場所でちょっと休憩しました。のんびりとしたところで花がきれいでした。



塩尻に入ると、そろそろ給油なのですがカードを持っているスタンドがなく、しかたないので259kmで入りやすいスタンドに入ります。4時間半で259kmなのでけっこういいペースで走ってますし、ガスも11.5リットルなので燃費もいいようです。

塩尻から松本までは渋滞していていきなりペースが落ち、それに加えて10時をまわって日も高くなってきて温度も高くなってきました。そこで渋滞のなさそうな面白そうな峠道を探すと、松本市外から143号線というのがあって上田に抜ける道があるのでこれを目指します。しかしこの道がくせもので大学や病院の前を通るので大渋滞していました。ようやく抜けるとやがて気持ちのいい山道になって快適に走れます。やがて道は細くなり、見通しが悪い道になりましたが、車も少なく快適にはしれました。峠の頂上のトンネルをぬけたところで休憩です。



下りも最初は細い道で、路上に砂が多く一度滑ってちょっと恐かったです。道はやがて広くなって中速コーナーになると民家も見えてきて車も増えてきます。143号線から18号線にショートカットして、18号線をちょっと走ってから高速のインターの入口から今度は144号線に左折して菅平高原のほうに登っていきます。もうちょっと群馬県というところで左に406号線に入って菅平スキー場を眺めながら北上します。このあたりで写真を撮りたかったのですが、走るのが楽しくて止まるのが嫌なくらいでした。あとで考えるとちょっと群馬県に入っておけばよかったと思いました。これはまた今度にしましょう。

406号線あたりから積雪地帯なので道がやや荒れています。ブレーキングするところを選びながらこのあたりも快調です。須坂に降りて12時半をまわったので、目に付いたラーメン屋で昼食にします。なんか能書きの多いラーメン屋でしたが味は普通でした。平日ランチタイムということで半ライスがついてきたのですが、けっこうボリュームがあって腹いっぱいになりました。このころにはかなり温度もあがり、ジャケットのエアーベントをいっぱいに空けたのですが、下は革パンツなのではりついて気持ち悪いです。ラーメン屋を出て中野を抜けて志賀高原の入口を右に眺めながら飯山に向かいます。このあたりで1時すぎくらいなのでそろそろ引き返さないといけません。そこで今回の目標は新潟県に入るということにしました。飯山からは292号線で新潟県の妙高を目指します。

戸狩とか斑尾とか有名なスキー場の看板のなかを進んで行きます。この道もきもちのいい道だったのですが、融雪のためなのかコーナーのちょうどいいところにマンホールがあって、これが段差があるので、ラインとりが難しいです。一度もろにはまって、ハンドルが暴れてあせりました。とりあえず県境の「新潟県」の看板で写真を撮って帰ろうと思い、かなりいいペースでしたが看板を探しながら走ります。すでにまわりの民家は豪雪地帯特有のつくりで、ガレージはカマボコ型だし、家の脇には雪下ろしのために屋根に登るはしごが着いています。長野ナンバーのゴミ収集車がいるのでまだ長野県だと思います。やがて道路工事のため停止して旗振りの方に新潟県はまだかと聞くと、もう新潟県だとのことです。げ、過ぎちまった。でも戻るのもしゃくなので新潟県とわかるもののところで記念撮影して帰ろうと思いました。



結局この看板が今日の最高到達地点です。地図を見ればもうちょっとで上越市で日本海です。しかし既に時間は2時過ぎで走行も400kmを超えています。ここで日本海まで行くと今日中に帰れないと思い、残念ながらここから帰ることにしました。標識のとおり中郷ICに出てここから18号線で南下です。妙高高原も寄りたいのですが、そんな時間はありません。とりあえず最短時間で楽に帰る、しかし高速は使わない。でもどうしても疲れたら高速も・・・と考え、とりあえず長野まで18号線、松本までは19号線を使うことにします。新潟から長野に戻るのは大きな橋で橋の途中に県境の標識があります。そこでわざわざUターンして記念撮影です。



長野に入ってから妻へのお土産を買ってないことに気がつき、途中の物産センターに寄ります。ここには観光バスが着いていて沢山のお年寄りのなかで買い物をそそくさと済ませ、また出発です。長野市内のアップルロードで自分の持っているカードのスタンドがあって、200km以上走っていたので給油します。今回は221kmで9.3リットルでした。これで480km走行したことになるのですが、帰路はまだまだ長く、自分のバカさ加減にあきれます。でも、とりあえず地道に帰るしかありません。なんて無鉄砲なんでしょう。今日は短めと思っていたのに、このままでは昨年の700kmを更新するのは間違いなさそうです。本当に鉄砲玉のように飛び出したが最後、戻ってこないんですから・・・。

長野市街に入ると渋滞で、このころから左手のクラッチがきつくなってきます。すり抜けをしているとけっこう疲れますし、気を使うのでかなりコタえます。渋滞から抜けたのは19号線のバイパスに入ってからで、ここからは快調でした。しばらくしてなんでもないところであまりに疲れたので休憩です。あまり時間はないのですが、事故しては元も子もないのでここでブーツを緩め、ジャケットを脱いで15分くらい休みました。



気を取り直してまた出発です。もうコーナーがあってもシートに荷重しないで、力をぬいて曲がっていきます。なんか脳を通らずに勝手に手足が操作しているような感じです。松本についてからルートを考えます。すでに暗くなりはじめていますし、あともう一回は給油しないといけません。そこで中津川や恵那ならスタンドが多く深夜になっても空いているし、飯田方面は市内が混むしその先は峠があること、19号線→257号線ならスキーで道に慣れている事から、このまま19号線で行くことにしました。19号線を進むとしばらくするといきなり前の車がペースダウンです。登坂車線で抜こうとしたら理由がわかりました。先頭がパトカーだったのです。しばらく後ろをついていたのですが、だるくなったのでコンビニに寄ると、パトカーもそのすぐ先で停車します。するとそこには別のパトカーも来ていてまもなく救急車も来ました。どうも事故だったらしく、コンビニを出てみてみると軽自動車がヘコんでいました。このコンビニでヘルメットのシールドもミラーからクリアーに変更して、いよいよ夜間走行になります。

とは言っても6時をまわってもあたりはまだ明るく、単調な道を前の車のあとをついていくだけです。19号線の中津川に入るまでは信号も少なく、あっても殆どが青なのでときどきしか停止しません。中津川の手前でライトを点灯したのですが、まわりがまだ明るいせいかライトで照らしているように見えません。やがて中津川に入って、恵那までは街中の走行で、恵那市内のスタンドで最後の給油をすると、走行204kmで8リットル弱でした。今回はかなり燃費が良さそうで、やはり停止が少ないのが効いているようです。

恵那で257号線に左折すると道路の看板に浜松の文字が出てくるようになりましたが。それでもあと100kmくらいあります。既に7時半で、お腹も空いたのですが、食欲もあまりないし、だいたいちゃんと食べている時間がありません。そこでコンビニでオニギリとフランクフルトを買って、わびしい晩御飯をコンビニ駐車場で食べます。ほんと、いい歳して何やってるんでしょうね。 そそくさと食事を済ませて、出発です。道は走りなれた山道で、道路の照明や民家が減ってまわりも暗くなります。するとかなり自分のヘッドライトが暗く感じます。実は今年の冬にマルチリフレクターライトに交換したときにバルブはそれに付いてきた流行の青いバルブにしたのですが、これを夜間で使うのは初めてだったのです。青い光はかっこいいのですが道路が見難く、特にセンターラインがはっきりわからないのです。おかげで恐くてせっかく前がいないのにペースダウンです。バルブは帰ったら昔使っていた普通のものに交換しようと思います。やはりこうして出先でなく、実際に事前に確認が必要ですね。カッコだけだと危険ですね(反省)。

そのうちトラックに追いついたので、適当な距離をおいてそのトラックの後を走ることにしました。トラックに道を譲られないように注意しながら、後をつけていきます。そういえば昨年もこの道で同じようなことをしていましたっけ。途中、速い乗用車に追いつかれて面倒なので先に行かせたのですが、その車も国道をそれていき、また同じトラックの後をつけます。257号線から浜松に行くには、途中で1回、県道で鳳来山のほうに行ったほうが近道です。ここでお世話になったトラックと別れて、しばらく登ってから最後の休憩をしました。もう9時すぎです。。




この先、鳳来を抜けて257号線の高速コーナーの道路です。でも走っていても、なんにも楽しくありません(笑)。ダラダラと走って静岡県に戻って、細江から362号線で自宅まで戻りました。自宅近くの交差点で足をついたら、よろけて危なかったです。家につくと、もうヘロヘロでバイクを降りると膝に力が入りません。時間は10時40分、トリップは121kmでした。結局走行距離も時間も昨年を上回ってしまいました。

今回は走りづめで、写真もすくなく、食事も楽しめず、大人の行動ではなかったと思います。また実際に後半は注意力や体力が明らかに低下し、危ないと思います。と言いつつ、昨年の700kmを下道の日帰りの限界と言っていたのを更新したのは、正直嬉しい子供な私だったりします。
でも来年こそ、この「毎年、走行距離を更新」はやめようと思います。死にます。



給油区間データ
  自宅→塩尻    259km    11.53L    22.46km/L
  塩尻→長野    221km      9.31L    23.74km/L
  長野→恵那    204km      7.98L    25.56km/L
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燃費総合     684km    28.82L    23.73km/L
  恵那→自宅    121km
総走行距離       805km
 


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