メモリーナビ(PND)の活用

 
メモリーナビ(Garmin nuvi205)について

4輪車の買い替えに伴い、これまでのCDポータブルナビゲーションからメモリーナビ(PND)に変更しました。購入したのはアメリカGarmin社のnuvi205というモデルです。これは2009年4月に新発売になったもので、3.5インチの小型軽量のメモリーナビです。当然ながら比較対象モデルにSONYの3.5インチメモリーナビを考えたのですが、拡張性やカスタマイズの可能性、そして自分の使い方を考えてGarminにしました。

 

ご覧のように本体は小さくシャツの胸ポケットに収まるサイズです。とうぜんながら画面が小さいので1画面の情報量が少なく、HDDナビのようなきめ細かい操作や案内はできません。基本的には地図が読めて付近までいくことができて、最後の細かい道を検索したり、現在地の確認用という割り切りが必要だと思います。
機器本体の紹介はネット上にたくさん記事があるので、詳細はそちらを見てください。

さて、この小ささと軽さ、ジャイロや外部アンテナが不要で、内蔵バッテリーで4時間駆動ということで、用途は1台の4輪車に限りません。友人の車、家族の車にも簡単に取り付けできます。また僕が嬉しいのは2輪車との共用です。そしてバッテリー駆動で徒歩での街歩き、ハイキング、山スキーの方角確認にも使えそうですし、自転車にも使えるでしょう。実際に徒歩では鎌倉の街歩きで役にたちました。また乗鞍の山スキーでは帰宅してから軌跡を確認できて面白かったです。

徒歩での使用
nuvi205は携帯ストラップのようなものを取付ける穴が全くないので、手で持ち歩くには不安です。また防水性がないので、徒歩の場合はこのようなビニールのケースに入れ、これにストラップをつけて首から提げて使ってます。電源とスクリーンロック以外はスクリーンのタッチパネルによる操作ですが、このビニールごしでも全く問題なく操作できます。いまのところバッテリー駆動で運用時間に問題ないですが、後々には外部バッテリーを考えるかもしれません。 

電源について
nuvi205をエンジンつきの乗り物で使う場合には、内蔵バッテリーでは限界があるので外部からの電源供給したほうが便利です。nuvi205の電源は直流の5VでUSBプラグからの供給になります。このUSBはminiBタイプというもので、5極の台形のものです。当初は自作を考え、このプラグと電源ユニットを作成してみました。
しかしUSBで電源用の2極だけをつないでも最初はPC接続モードとして認識してしまいます。これで使えないことはないのですが、なんか気分は良くないです。なお、これは後にもう1極をアースに落さないといけないことがわかったのですが、プラグが小さくハンダ付けはできたものの、どうも自分の作業に自信がもてません。
また電源ユニットはスイッチング電源による12V→5Vのものと電解コンデンサを使って、2Aのものと3Aのものの2つを作製してみました。これをバッテリーにつないで確認するとどちらも5Vの安定した電圧を得ることができました。

そして3Aの方は4輪車に内蔵してW-ZERO3(PHSです)とかにも使える5V汎用電源にし、2Aのほうは後述の2輪車載用ケースに組み込むつもりでした。しかしスイッチング電源の仕様書を見るとFETが破損すると入力電圧がそのまま出力されるとかいてあるのと、2輪用ケースに組み込んだら最初にショートしたので振動などで不安になりました。結局はスマートではないのですが、安全を考えて商品付属の電源を加工することにしました。

@2輪車用ケース
ケース自体は100円ショップのステンレスのタッパーです。これに発泡ゴムを切ったものを詰めて、ナビ本体を埋め込むようにして保持できるようにしました。またタッパーの蓋は画面部分をくりぬいて、その上から塩ビのシートを切ったものをポリプロピレン用接着剤で接着してます。このビニール越しでタッチパネルの操作はできます。更に下部に穴をあけて、そこから電源コードを通し、穴はホットボンドで埋めました。これで防振と防水はできてる(はず)です。USBプラグはL字型の背面が出っ張らないもので、これは商品付属のシガープラグ電源のものを切って使ってます。これに反対側は汎用のELコネクターを接続し、ここに外から5Vを給電します。
なお本体の位置が左にオフセットされているのは、当初は上述の5Vコンバーターの電源ユニットをケース内右側に組み込む予定だったからです。

ADCアダプター
商品付属のシガープラグ電源です。これのシガープラグ側にコードをつけて入力側は電源用のコネクターをつけてます。また出力側はELコネクターにしてます。つまり12Vは電源用のコネクター、5V はELコネクターで統一してます。 

B屋内・4輪車用ケーブル
商品付属の家庭用AC100VアダプターのUSBコード側を切断したものです。こちらのUSBプラグはストレートタイプですので、家や4輪での使用のときに使います。このコードは5V系なので、ELコネクターをつけてます。

CACアダプタ
商品付属の家庭用AC100Vアダプターです。切ったコードには5V系なので、ELコネクターをつけてます。 

Dシガープラグアダプタ
上記の組み合わせでは自分の乗り物には12Vの電源コネクターをつけるので問題ないですが、友人の車などには使えません。そこで汎用のシガープラグに12V系の電源用のコネクターをつけたものを準備しました。

以上を使用環境に合わせて以下の様に組み合わせて使います。  

  ■家庭での充電
   nuvi205 ━B━ ━C━ <コンセント.>
                                        DC5V                AC100V

  ■X-TRAIL
   nuvi205 ━B━ ━A━ <電源 P.> ─車のACC+
                                        DC5V                DC12V

  ■アイ・他4輪車
   nuvi205 ━B━ ━A━ <電源 P.> ━D━ <シガープラグ> 
                                        DC5V                DC12V                   DC12V

  ■GSX1100S・DR250R
   nuvi205 ━@━ ━A━ <電源 P.> ─車のACC+   
                                       DC5V                DC12V

 

マウント方法

X-TRAIL
nuvi205は画面は小さいこと、操作がタッチパネルであることから、なるべく運転手に近い位置に取付けたいです。
まず取付けのためにコンソールを小加工しています。X-TRAILの純正ステレオの上には中途半端な浅い物入れがありますが、蓋もなく入れる物もない状況です。そこでここを電源やコードの格納場所として使えるように裏をくりぬいて箱を追加して奥行きをもたせました。またここから電源コードを引き込んであり、電源コネクターをつけました。表面は運転席側1/3に半透明のパネルをつけて、ここに商品付属の吸盤マウントを付けるようにしました。
これにより運転の邪魔にならず、ハンドルから近くて見やすい位置に固定ができるようになりました。

 

アイ・他4輪車
商品付属の吸盤マウントはシボの入った樹脂には付きません。そこでフロントガラスに固定が簡単です。しかしこれは厳密には違反だそうです。またコードなどは見苦しいですが、しかたないと思ってます。

GSX1100S
前述の2輪車用ケースを作ったのはいいのですが、いざ実車を目の前にするといい取付け位置がありません。特にカタナはセパレートハンドルなので、固定する場所(ネジ)が無いのです。そこでナビを使うときはツーリングのときでタンクバッグが装着されてる場合として、タンクバッグに固定することにしました。
手持ちのタンクバッグはちょうどマップケースの上にジッパーで開閉できる小銭ポケットがあります。そこでここを使ってちょうど見やすい角度にマジックテープで固定できるようにしました。
電源はメインハーネスからキーオンのコードを引き、電源コネクターは普段はステム横で固定しておきます。

DR250R
こちらは迷いようがなく、いかにハンドルのバーパッドに固定するかです。そこで最初に試してみたマジックテープバンドによる固定が具合がいいので、これにしました。実際に試走してみないとわかりませんが、バーパッドが反発力があるのでしっかり固定すれば大丈夫なようです。
電源はキーオンのメーター照明からコードを引き、電源コネクターは普段はキー横で固定しておきます。

 

 

第2世代(2009.12.08 追加 実施は2009年10月ホームページ移転で更新凍結期間中)

@2輪車用ケースの変更
ステンレスタッパーのケースはツーリング中にいつのまにか蓋が飛んでいってしまい紛失してしまいました。そこで同じステンレスタッパーを100円ショップに探しに行くと同じものがなく、どうせなら導体でないオールプラスチックのタッパーケースで作り直しました。
また電源は別体だと2輪車ではやはり邪魔だったので、この機会にまた自作のスイッチング電源をケース内に組み込んでみました。しかしまた不具合(後述)があったので写真はケースだけです。

蓋には脱落防止用にテグスをつけてました。

ADCアダプター電源の変更
上記にあるように2輪車用電源はケースに組み込んだので、商品付属のものは一番使用時間が長いであろうエクストレイルに内蔵するようにしました。これによりエクストレイルはパネルからのコードから直に5Vが給電されるようになり、こちらもすっきりしました。ついでに携帯(PHS)も充電できるようなコネクターコードを作成して、車でも充電できるようにしました。
なお他の車で使う場合は、もうひとつの自作のスイッチング電源か、上記の2輪車用ケース使用を考えていました。

 

第3世代(200912.08追加)

@2輪車用マウントスタンドの作成
第2世代のケースに入れて晴れた日にツーリングに行ったら内部がかなり高温になり、一度電源を切ったら次に起動しなくなったことがありました。これは非常に怖いので、ケースに入れることはあきらめ、新たにマウントスタンドを作成することにしました。まぁもともと雨天ではバイクに乗りませんし、出先の雨ならしまうことになります。

マウントスタンドはベースとなるL字のステンレスアングルを100円ショップで調達した以外は端材や廃材を使ってます。底には使っていないタンクポーチの磁石を取り付けてありますが、自由に動くようにしたので非常に見映えは悪く貧乏くさいです。

ADCアダプター電源の変更
第2世代のケースに組み込んだスイッチング電源を小さなケースに入れて、上記のマウントスタンドに取り付けて使ってみました。しかし走行中にナビへの電源が途切れ、帰宅して調べると断線はなかったのですが出力電圧が5Vでなく12Vでした。これはFETがやられたのだと思います。そこでこれの使用はあきらめたのですが、すでに商品付属のDCアダプタはエクストレイルに組み込んでしまったので戻すのも大変だし、他の電源を探すことにしました。
そんなとき100円ショップで見つけたのがシガープラグからUSB電源がとれるという機器でした。100円だしどうせ抵抗が入ってるだけだろうと思ったのですが、100円でシガープラグとUSBコネクタが手に入るわけだしと、だめもとで買ってみました。帰宅してさっそく分解すると、中にはちゃんとICやコンデンサー、抵抗の回路が組み込まれています。
そこでネット検索すると、これが100円のわりにかなりしっかりしたもので、電圧の降圧昇圧ができるICが使われていて、電流も500mAは出せるそうです。電圧は古いものは5.5vですが、最近は対策されたらしく私のは5.17vでした。
しかし: nuvi205の規格では消費電力は5Wとあります。ということは5Vで1A?それでは電流は不足です。ここでさらに調べるとこのナビの消費電流を計測した人がいて最大で400mAとのことでしたので、とりあえずこれで試してみることにしました。壊れても今度は容易に入手できるうえに100円ですからね。

ほとんどケースはそのままで入出力に対応したケーブルを接続しただけです。バイクにとりつけるときは上記のマウントスタンドにマジックテープで固定します。
この電源で今のところ問題なく使用できています。しかし動作確認用LEDまでついていて、これが100円?、部品だけそろえても500円くらいかかりそうです。ちゃんと元がとれているのでしょうか?


マウント方法の変更
2輪車はケースでなく、自作マウントスタンドにしたので取り付け方法が変わりました

GSX1100S
第2世代までの2輪車用ケースをタンクバッグに固定だと、どうしても揺れて見難いのと、ある程度タンクバックにものが入っている状態でないと安定しないことがありました。しかし第3世代のマウントスタンドは強力磁石によるタンク固定なので、しっかりと取り付けが可能です。またタンクバッグを装着してもバックの前に装着でき、ナビを見ることや操作は可能です。
さらに給油のときにいちいちコードをはずす煩わしさが無くなりました。

DR250R
自作マウントスタンドはツーリングでメインとなるGSX1100S用に作成したので、DRへのマウントは考慮していませんでした。しかしこのマウントスタンドをハンドルのバーパッドの上にのせるとちょうど具合がよかったので、マジックテープバンドでマウントスタンドを固定しました。実際に試走してもこれで問題はなかったのですが、左側につけるとスピードメーターの左半分が見えません。最初は右側につけたのですが、これだとインジケータランプが見えず、ニュートラルが見れないので左側にしました。ナビに時速が表示されるのでこれでいいかと・・・本当はダメです。
 

 

第4世代(2011.03.21追加)

DR250R用マウントの作成
やはりGSX1100S用に作成した自作マウントスタンドはDRで実際に使ってみると不便でした。問題点は、マウント方法が甘く不安なこと、インジケータやメーターが見えないもしくは見えにくいこと、そして致命的なのが冬用のグローブでイグニッションキーが操作できないことでした。
そこでDR250R用マウントの作成をしました。それはいままではハンドルのバーパッドの上にのせ、高い位置にディスプレィがくるようにしていたのを、低い位置にしてメーター、インジケーター、イグニッションキーの邪魔にならないようにしたことです。


マウントはプラスチック板をベースにGSX用のマウントと同じ方式で固定し、それをマジックテープでハンドルのバーパッドに固定できるようにしました。 
 

 

雑記帳へ戻る

メインページへ戻る

inserted by FC2 system