マレーシアの結婚式に出席しました 2006.06.10

 いつも出張しているマレーシアの職場先の女の子が結婚することになりました。
ちょうどその頃に出張に行かないといけないことになっていたので、日程をあわせて出席することにしました。
2,3年前に、今はその職場にいないインド系の女の子の結婚式に出席することになっていたのに、急遽出張がとりやめになって出席できなかったことがありました。今回はそんなことのないように、うまく調整しました。

これが招待状です。マレー語だし、暦もイスラム暦なので、よくわかりません。でもちょっとかわいいですね。

 

 新婦はAINEE(アニー)さん、新郎はKHAIRUL(カイルール)さんで、土曜日に新婦の家、日曜に新郎の家で式があります。僕が行くのは新婦の家での結婚式です。
マレー系ですので、イスラム教の結婚式です。もちろん初めてで礼儀もわかりません。そこで同じ職場の人にいろいろと聞いてみました。その結果、@服装は自由(男性だからなのかな?)、Aプレゼントは任意、Bご祝儀は普通は10RM(約300円)で専用の袋に入れる。とのことでした。袋はわからないので一緒につれていってくれる彼女に頼んでおきました。プレゼントは日本でお菓子を買っておいたので、それを渡すつもりです。

さて当日、まずは今回つれていってくれるSUE(スー)さんの車(プロトンSAGA)に宿泊しているホテルに昼頃に迎えにきてもらい、出発です。この車、女性なのにマフラーは変わっていてズブトイ音だし、ミッションはマニュアルでけっこう飛ばします。彼女とはもう8年の付き合いで、すっかり友人です。
行き先のAINEEさんの家は職場のちょっと先でIPOHという市内をはずれたところの先の田舎のほうです。こんなバナナの木の間の道を進んでいきます。

 到着です。一般の民家です。ここが結婚式の場所です。近所の人が集まっています。異教徒は僕と一緒に行ったKさんだけです。ほんとにいいのかな〜。

 まずは家に入って、新婦に挨拶です。新郎はまだこちらにはいません。AINEEさんはいつもイスラムのベールをかぶって化粧もあまりしてないので、なんか今日は他の人に見えます。こんな写真だと照れちゃいますね。

 なんと玄関横にはDJがいます。ここで音楽をガンガン流しながら、司会をしています。僕とKさんも日本から来たと紹介され、その時だけは英語で言ってくれたのでわかりました。あとはみんなマレー語なのでわかりません。でも家にDJが来るってすごいな〜。

さて食事は外です。左に見える料理を自分で取るビュフェ形式です。今回はケータリングサービスの会社が入っていましたが、SUEさんに聞くと田舎では自宅で手料理だそうです。DJといい、これはけっこうモダンな結婚式のほうだそうです。

 料理はマレー料理でイスラム教徒(モスリム)ですので戒律にそった料理で豚はありませんし、お酒もありません。厳密に言うと豚以外の肉でもモスリムがコーランを唱えながら殺して血を抜いた肉でないといけないそうです。このような料理をハラールといいます。料理はスパイシーな煮込み料理がメインで主食は米です。これを右手で食べます。赤い容器は手を洗う水を受けるものです。左の袋はおみやげで中身はキャンディー等のお菓子でした。僕らも手で食べましたが、けっこう難しいです。手に怪我をしていたら、沁みそうですね。

 AINEEさんのお父さんです。伝統の服を着ています。一緒に写真を撮りたいというと快く応じてくれました。
お父さんは皆さんのところを廻って、みんなに気を配っていました。このあたりは日本と同じですね。

やっと新郎が到着しました。後ろに楽隊(コーラスと太鼓)を連れて、歩いてやってきます。サングラスがカッコイイ、ってかそんなのアリですか?でもなんかこの登場のしかたっていいですね。腰にさしているのは短刀(クリス)です。

 

そして外で新婦と一緒になって、一緒に家に入って行きます。そうそう、新郎新婦は服の色を合わせるそうです。

 家の中でひな壇のようなところに鎮座します。そこで記念撮影しました。なんか皆さんが僕たちに気を遣ってくれます。感謝ですが、なんか申し訳ないです。このあと、TEPUNG TAWARという儀式も2番目にやらせてもらいました。
この儀式はまずPANG DANG(パンダン) と言う香りのいい葉をつまんで新郎と新婦の手の上に載せます。さらに水?の入ったビン?で手の上にふりかけてさらに二人の上にも振り掛けます。すると横のお付の人が手の上をはらってくれて、二人と握手します。最後に手前に見えている青い花(造花)を一本貰っておしまいです。この造花にはゆで卵がついてました。これを貰えるのは特別なひとだけだそうです。申し訳ないです。
この儀式は動画で撮影したので写真はないです(すみません、動画を貼り付けるのを勉強しときます)。

今日の結婚式の主賓が到着です。ここはペラ州ですが隣のネガラスンビラン州の昔の州知事とのことでした。写真は靴をぬぐところの後ろ姿です。ちょっと写真が遅れてしまいました。。。

 食事も挨拶も終わったので、帰ります。好きなときに来て好きなときに帰るというのがこちらの流儀だそうです。車を止めさせてもらった前の家の人の家の庭にランプータンが実っていて写真を撮っていたらそのランプータンをいただいてしまいました。
ランプータンをくれたおじぃちゃんと、同じ職場のKAMAL(カマール)さんと彼の奥さんと子供、Kさんと記念撮影です。みんなとっても親切です。しかしトロピカルフルーツが普通に庭先で実っているのってやっぱり不思議です。近くにはドリアンの木もあって実が実ってるし、バナナはその辺で普通に実ってるし。。。

 KAMAL(カマール)さんと彼の奥さんと子供はバイクで来ていました。なんと3人のり。子供のゴーグルがかっこいいです。
法律?いいんじゃないですか〜?

 ホテルの部屋に帰って、今日の頂き物の写真を撮りました。右からランプータン、タマゴ付の造花、おみやげです。今日は本当に楽しかったです。少なくとも自分のまわりでイスラムの結婚式に出席した人はいませんし、貴重な体験でした。
お二人の今後のお幸せをお祈りします。

えーっと、汚い話ですみませんが、この後に下痢しました。月曜日に出勤したら出席した人がみんな下痢したそうです。
ってそれってマズくないですか?ま、AINEEさんにはずっと秘密にしないと。。

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