B級グルメ
マレーシアは大きく分類するとマレー系、中華系、インド系の3種類の民族がいます。そしてそれぞれの宗教があり、文化も全く違うものになっています。これは何でも海外文化のものを取り入れる日本人と違って文化に関してはとても保守的です。食事に関してもこの3つは完全に分離しています。もっともマレー系や一部のインド系には戒律によって食べれないものがあるからという理由もあります。でもおかげで、私たち日本人にとってはいろいろな種類の食事を楽しめるということになります。
1998年に私が始めてマレーシアに行ったときに着いた最初の晩に中華系の汚い屋台で食べた食事のおいしさは忘れられませんでした。実際にマレーシアに行った人はだいたいの人が食事がおいしくしかも安いと言います。そこでここでは高級店でなく街中の壁もないような小汚いレストラン?や屋台での食事を紹介していきます。
<四川料理店(イポー市内)>
ここは入り口側に壁はなく表から丸見えのお店ですが、お店の綺麗さ(汚さ)はマシなほうです。これはフカヒレのスープです。高級食材でも器や食器は毒々しいプラスチック製です。
マナカツオという菱形の魚を蒸したものです。これがけっこうおいしいです。
日本でもおなじみの麻婆豆腐です。日本のものより辛いです。 丸いのはパンです。ちょっと甘くて辛い食べ物とあいます。
<中華の屋台(イポー市内)>
中華系の一番多いパターンのレストラン?です。たいがいは長屋形式の2階建ての1階で、表との壁はなくその中にこのように作れる料理ごとに個人経営の屋台がいくつかあって、お客のテーブルは共通になっています。お客はそれぞれの屋台に注文します。また席に着くと飲み物の注文を聞きに来ますが、これは必ず頼まないといけません。なぜならそれがこの場所を提供している地主?の取り分だからです。
お店は屋内ですが、壁はなく当然ながら冷房なんてありません。歩道だろうが道だろうがお店のテーブルが広げられます。このときは歩道の席で、珍しくインド系の家族と隣でした。
注文してほぼ間違いがないのがワンタン麺です。現地では「ワンタンミー」と言います。ワンタンミーにはスープとドライがあり、スープは麺とワンタンがスープに入った日本でもおなじみのもの、ドライはソースのかかった麺とワンタン入りのスープが別々に出てきます。
<ゲテモノ?料理店(イポー郊外)>
車でちょっと離れたところのレストランに行きました。このような形態のレストランも多く、大概は室内の他にこうして外にも席があります。。ここは変わった料理が出てきます。まー変わった料理ってことはゲテモノに近いってことですね。
お店の水槽にいた亀です。これはペットではありません。新鮮な「食材」です。今日は僕らは食べませんが、彼に未来はほとんどないです。
ヘビです。ヘビのスープです。初めて食べました。思えば昔、香港のヘビ料理屋の入り口で足がすくんで入れなかったことがありました。台湾の夜店でも怖くて素通りしたし、東京の上野でも避けて通ってました。僕はヘビは苦手ですので、ウロコとか顔があったら絶対に食べれませんが、これなら問題ないです。味は淡白で鶏のような繊維質で、どちらかと言うとウマイです。
げ、次はなんだ?豚のホイコーローみたいだが、なんの肉だろう?聞いてみると普通の豚だそうです。連れて行ってくれたのが中華系の人で中国語で注文するので何がなんだかわかりません。
今日のメインは「りす」です。そうです、あの木の上をかわいく走るあのリスです。今回、ここに行くことになったのはリスの話題になったときに「あれはおいしい」と地元の人が言って、食べたことがないのなら・・ということがきっかけでした。 この脚はリスと言うかネズミっぽいですね。肉は固くて味もたいしたことはなかったです。
これはゴーヤと豚肉の炒め物です。ゴーヤがこちらにもあるのにはびっくりです。
これはカレー味の牛肉炒めです。すみません、結局、ゲテモノは「ヘビ」と「リス」だけでした。
ご飯を食べてると、野良猫がねだりにやってきます。食べてる足元に野良猫ってのも風情があっていいですね(?!)
<国境のレストラン(パダンバサール)>
マレーシア北部のタイとの国境の町パダンバサールで数少ないレストランですごく待たされて出てきたのがこのチキンライスです。 マレーシアではチキンライスはマレー系のナシアヤム、中華系の海南鶏飯ともすごくおいしいのですが、ここのは最悪でした。
<観光客向けレストラン(バトゥフェリンギ)>
ペナン島の観光地バトゥフェリンギで食べました。手前はローシーファン、漢字で書くと老鼠粉とあまりおいしそうでない名前ですが、けっこういけます。奥は暗いですがチャーハンです。
一緒に牛肉の炒め物も食べました。おなかいっぱい。小奇麗なレストランで二人で食べて500円もしません。。
<朝食の屋台(ペナン)>
ペナンの屋台の朝食です。ヘルシーにお粥にしてみました。これは牡蠣のお粥です。
<隠れた名店(アロースター)>
前述したワンタンミー(ワンタン麺)のドライタイプがこれです。ここはケダー州の州都のアロースターの中心部にあるお店で、偶然に入ったのですがとても美味しかったです。
飲み物はライムドリンクにしました。梅干のようなドライフルーツが底に沈んでます。
河粉だったか板麺だったか忘れましたが、きしめんのような麺です。澄んだ鶏スープに入っていて、これまた美味です。
<コーヒーショップ(イポー市内)>
ちょっと目先を変えて、純粋なコーヒーショップに入ってみました。日曜の朝なので、地元のおっさんもくつろいでます。
コーヒーとケーキです。これで150円くらいです。マレーシアの街中のコーヒーはすごく甘いインスタントコーヒーが多く、本格的なコーヒーはスタバとかのカフェにありますが、けっこう高いです。ここのは本格コーヒーで安いので満足です。
<そのほか(イポー市内)>
食べ終わる直前に気がついて写真を撮ったのですが、カリーミーというカレー味のラーメンです。これじゃ、なんだかわかりませんね。。
腸粉という麺です。麺の食感が気持ちいいです。左はスターフルーツのジュースです。スターフルーツは断面が☆になっていて、梨のような味がする果物です。
これはいつも宿泊するホテルの目の前の中華系のホッカーセンターです。
表から見るとこんなかんじです。Tigerはマレーシアのビールのブランドです。100PLUSは微炭酸のスポーツドリンクです。
2010.08.26追加
<クアラルンプール市内の新峰肉骨茶>
大好きなバクテー(肉骨茶)を食べに行きました。しかも一番好きなクアラルンプール市内の新峰肉骨茶というお店です。
しかし、あまりの嬉しさに写真を撮るのを忘れて食べまくってしまい、なんともう少なくなってからの写真です(ごめんなさい)。バクテーはアバラ肉や内臓肉などを醤油ベースの薬膳スープで煮込んだ料理です。もともとはケランという港町の港湾労働者の朝食だったそうです。すごいスタミナ食というわけです。
<イポー市内で人気のサテーのお店>
現地の会社のマレーシア人にイポー市内で人気のサテーのお店に連れて行ってもらいました。
これがサテーです。これは代表的な鶏肉でスパイスをつけて焼いた焼き鳥です。これを上のほうにチラッと見えているピーナッツソースにつけて食べます。ここのお店のこのピーナッツソースが人気の秘密だそうで、たしかに甘辛くて絶品でした。
これは牛肉です。こちらもおいしいです。マレーシア人はモスリムなので、豚は食べません。
サテーといえば付け合せはこのライスケーキときゅうりです。これもソースにつけて食べます。あ、食べるときはサテーの食べ終わった串を使います。
これはオタオタという料理で魚のすり身をバナナの葉でくるんで焼いたものです。これがまたウマイんです。まあ、マレーシアのかまぼこです。