迷彩服


戦闘服やそれに付随するものには単色のものもありますが、やはり面白いのは迷彩服です。
一般的にはアメリカ軍のウッドランドパターンが有名ですが、他にも迷彩柄が縞状だったり斑点だったり、色が4色でなく3色だったり各色の比率が違ったり、同じようでもベースの色が微妙に違ったりで、一言で迷彩服と言っても同じ国の中にも複数のパターンがあり、種類は無限と言えるでしょう。
興味深いのは、あたりまえですが迷彩服はその国の風土に合った配色だということです。国、というより土地が違えば植物も土の色すら違います。よって迷彩服も自然とそこにあわせたものになります。
以下は自分が行ったことのあるアジア各国の迷彩服と、その入手エピソードです(書けないこともありますが・・)。

<日本陸上自衛隊(旧型)>
これは陸上自衛隊の旧型迷彩服です。入手ルートは秘密ですが、絶対にレプリカやPX品でなく正真正銘の本物です。旧型とはいえ日本の風土に合っていて、日本の山中では背景によくなじみます。全体に明るい緑が多い配色で、温帯で植物の多い日本にマッチしているのではないでしょうか?

 

<日本航空自衛隊>
航空自衛隊だって陸戦装備はあります。これはけっこう前に基地の関係者を通して2〜3人の手を煩わせて購入したものですが、詳細は言えません。ただこれが本物の支給品なのかは私にはわかりません。自衛隊関係の入手はかなり困難ですね。色合いは明るいサンド色をベースに上に濃い目の色合いを乗せて、陸自とは新型とも全く違うものです。どのような地域を想定しているのでしょうか?

 

<マレーシア陸軍>  支給の形態がどうなっているのかわからないのですが、街中のショッピングモー ルとかに警察の制服や軍服を仕立てる店があり、軍服専門の店もあって軍人(だけ)が来ては買い物をしています。そこには部隊章や階級章、軍用ブーツからカーキ色の下着まで売られています。何回か買っているお店ですが、一回だけ政府関係者なのか?と聞かれ、日本人で日本で着るだけと説明したことがあります。で、この迷彩服はそこで買ったので本物?なんでしょう。色はジャングルにあわせたコントラストがはっきりしたもので、黒が縞状なのが変わってます。

<マレーシア陸軍>
仕事ではじめてマレーシアに行ったときに、飛行機から見たマレーシアの陸地はオレンジ色でした。本当に赤いんです。ヤシ農園の整然と並んだ濃い緑と対象的な赤い土。まさにこの色を表した迷彩服です。なぜかこの迷彩服はいつも在庫が少なく、上着はサイズがなく諦めました。基本的に自分が着れる迷彩服にこだわりたいでので、次に行ったときに探すつもりです。

 

<台湾陸軍>
台湾の南部の高雄の郊外に軍の基地があります。この近くには軍相手の店が集まっていて、軍人相手に陸・海・空の上着に超ミニスカートの3人の女の子が客引きをしているアイスクリーム屋さんとか(一緒に写真撮らなかったことを後悔!)、独特の雰囲気のある一画です。そのなかの店で購入したのですが、どの軍か選べるし、階級章や部隊章は好きなものをつけてくれるし、ついでに胸にネーム(もちろん漢字)も入れてくれました。しかし中国との海峡問題もある、いわば臨戦状態の国でいいんでしょうか?台湾は日本と植生も似ているように感じましたが、迷彩の色は違うんですね。生地もちょっと光沢があって変わってます。まくりあげた袖を留めるフラップとか機能性は高そうです。

 

<タイ陸軍>
タイはバンコックしか知らないのですが、MRTでちょっと郊外に行ったところ(地名は忘れました)に巨大なマーケットがあり、人ごみをかきわけてたどりついた店で暑さとすえた匂いのなかでクラクラしながら店のオヤジが本物だって言うものを買ったものです。たぶんこの中で一番、本物度が低いでしょう。機会があればまた行って、もうすこしちゃんと探してみたいです。色は意外にもベースの緑色が明るくてマレーシアと同じ地域でも違いがあるんですね。

 

<モンゴル陸軍>
私の一番の自慢の品ですが、入手にはかなり苦労しています(私でなく頼んだ先の先の人)。関係した方に迷惑をかけられないのでこれも詳細は秘密ですが、これも絶対に本物です。セットで中のナイロンシャツまであります。この迷彩服はモンゴルの内陸の乾いた草原とニガヨモギの匂いがしそうな素晴らしい配色と言えるのではないでしょうか。日本でこれを持っている人は少ないと思います。



 この他にアジアヘは韓国、シンガポール、香港に行ったことあるのですが、迷彩服を売っているところを見つけられませんでした。

 

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