広島県呉市 旧海軍&海上自衛隊施設 探訪
2008年4月12日から14日まで、バイクで広島県の呉市に行ってきました。バイクツーリングとしては記録したのですが、それ以外にミリタリー関連についてはこちらでまとめてみました。
歴史の見える丘公園から歩道橋で渡った先に見えるIHI社のドックです。書いてあるようにここで戦艦「大和」も建造されました。
歴史の見える丘公園にある戦艦「長門」の砲弾です。
アレイからすこじま公園から日本ではここでしか見られない潜水艦バースです。
海上自衛隊の潜水艦です。潜水艦は機密のこともあって艦番号が見えないので、艦名はわかりません。
左からDD-105「いなづま」、DDH-142「ひえい」、AMS-4305「えんしゅう」、AMS-4304「げんかい」です。AMSは多用途支援艦で強力なエンジンを積んだタグボートのような働きをするそうです。
アレイからすこじま公園の端にある旧軍で使用されていた魚雷揚げ下げ用のクレーンです。なんと中にも入れます。
AOS-5201「ひびき」です。この艦は潜水艦の音紋データ収集をするそうです。
アレイからすこじまの道の反対側には雰囲気のあるレンガ造りの建物がありますが、これは旧軍の工廠の跡だそうです。
呉ではないのですが、対岸の江田島にある海上自衛隊第1術科学校です。中に入って見学もできるのですが、このときは時間があわずに帰ってきました。
毎週、日曜日に呉基地のFバースで護衛艦の一般公開があるので、行ってきました。
左からDD-105「いなづま」、DDH-142「ひえい」、DD-131「せとゆき」です。ネットでの情報では今日の公開は左端のDD-105「いなづま」のはずでしたが、DD-113「さざなみ」に変更になったようです。
DD-108「あけぼの」です。
DD-129「やまゆき」です。
「やまゆき」の62口径76ミリ単装速射砲です。
「やまゆき」の対潜ミサイルのアスロックです。遠距離の潜水艦への攻撃用だそうです。
「やまゆき」の短魚雷発射管です。近くの潜水艦の攻撃用です。
「やまゆき」の対艦ミサイル(ハープーンミサイル) です。
「やまゆき」の艦対空ミサイル、シースパローミサイルです。
「あけぼの」の後部ヘリ甲板です。
左より ASR-403「ちはや」潜水艦救難艦、ATS-4202「くろべ」、ATS-4203「てんりゅう」の訓練支援艦です。訓練支援艦は対空射撃訓練の高速標的機を搭載しているそうです。
左が今日これから見学するDD-113「さざなみ」で、右のDD-106「さみだれ」を通っていきます。
DD-131「せとゆき」がいいアングルで撮影できました。
「さみだれ」を通って、奥の「さざなみ」へ行きます。
「さみだれ」の艦橋です。イージスのようなステルス構造にはなっていません。なぜかラダーだらけです。
「さざなみ」の艦のプレートです。表札のようなものでしょうか。
54口径127o単装速射砲です。
54口径127oの教練弾です。なんとダイキン工業製です。意外な業者が意外なものを作ってます。
20mm機関砲です。多銃身のバルカン砲タイプで白いレーダー部とともに無人で標的を判断するそうです。
短魚雷発射管です。
これはチャフ・ロケット発射機です。チャフはアルミ箔の細かいものを射出して敵レーダーを撹乱させます。
艦橋操舵室です。ここで時間となってしまって、「さざなみ」を後にしました。
続いては大和ミュージアムです。今回入場料が必要だったのはここだけでした。表には戦艦「陸奥」の主砲身が展示されてます。
私の尊敬する山本五十六元帥の書がありました。
九三式魚雷 酸素魚雷です。航跡の少ない酸素魚雷は日本が最初に実用化した技術だそうです。
九五式二型魚雷です。九三式より小型化されたそうです。
「回天」十型です。回天は人間魚雷と言われた特攻兵器です。
特殊潜行艇「海竜」の後期量産型です。
零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦です。綺麗にレストアされています。
別のアングルからの零式艦上戦闘機です。これは62型という終戦まじかの型で正確には戦闘機でなく戦闘爆撃機という名前の特攻機です。
上記の零式艦上戦闘機62型に搭載されていた、栄31甲型エンジンです。空冷星型エンジンのシリンダー配置がよくわかります。排気は直管でしょうか、かなりうるさかったのではにでしょうか?
戦艦「大和」の主砲の46cm砲弾です。単に砲弾といってもいろいろな種類があるのですね。
ここからは「大和ミュージアム」の向かいにある「てつのくじら館」になります。最初は掃海艇のコーナーです。これはペルシャ湾で海上自衛隊が掃海した機雷(LUGM-145)です。
掃海業務で使用する曳航掃海具のフロートです。
機雷の爆発により痛んだフロートです。
掃海艇に積載される20mm機関砲です。これは有人の手動による射撃になります。
続いて潜水艦のコーナーになります。館内には潜水艦のトイレが展示されていました。
天井には魚雷が展示されています。奥にあるのは対潜無人ヘリです。
「てつのくじら館」の目玉は表から見てもすごい大きさと存在感の実物の潜水艦「あきしお」に入ることができることです。
「あきしお」の乗組員のベッドです。
「あきしお」艦内の天井です。
操舵室の入り口ですが、この先は撮影禁止です中には潜望鏡が主と副の2本があります。潜望鏡はけっこうまわすのに力が必要でした。
艦尾の底に見慣れない穴があります。
ここにはこの錨が納まるのです。潜水艦に錨があるとは知りませんでした。ちなみにこの錨はその形状からマッシュルームアンカーと呼ばれるそうです。