モンゴル2000  感動の初モンゴル

日時:2000年9月6日〜13日
コース: 
ヘンティ山脈&大平原コース
 

ヘンティ山脈のダワニャム家、大平原のバートル家のそれぞれのゲルの近くにキャンプを構えて、後は付近を走り回ったり、乗馬したり銃で遊んだりと、ゆっくりした行程のツアーです。初回だったこともあって一番感動的でした。


これが現地の愛車ヤマハXT225です。日本のセロ−ですがカナダ仕様だそうで、フロントカウルやカラーリングが違います。草原や砂地ではもっとパワーのあってストロークのあるフルサイズボディのバイクがよさそうですが、場所によってはこんな岩地や泥や砂地もあるので、これが一番いいのかもしれません。ラリーやエンデューロじゃないですからね。


 これが遊牧民の移動式住居のゲルです。とても機能的にできていて、ウランバートルの市内の住宅地でもゲルで暮らしている人もいます。左にチラッと見えるのがサポートカーのランクル60です。


 ライフル銃で遊びました。これは22口径なのでリコイル(反動)も少ないです。しかし風の影響もあるし、弾道も遠くなると落ちてくるし、威力がないのでエアガンみたいですね。これで遠くに的を置いてみんなで遊びました。見てください、この嬉しそうな顔。


森林限界ギリギリなので森はありますが、あまり多くなくこれは珍しいです。中央が先導ライダーのコリャさん。夜になると恐怖の飲んべぇで、ウォッカ(現地ではアルヒ)を注ぎにきます。しかし彼はなんと元モンゴル国内のモトクロスチャンピオンです。彼のバイクは左の旧型セローでタイヤもツルツルなのに、どこでも超うまいです。 


乗馬もしてみました。モンゴルの鞍は固くて狭くて、けっこう窮屈だし痛いです。あとモンゴルの馬はやや小ぶりでかわいいです。でも俺らは鉄の馬ことバイクのほうがいいかな。 


モンゴルの9月はぐっと冷え込んで、雪になることもあります。このときも夜に外に出しておいたカップの水が朝に凍っていました。内陸気候なので夜は寒く、昼は暖かいです。でも空気が澄んでいて空が高くて蒼く、とにかく気持ちがいいところです。

 
遊牧民のところに物を売りに来る業者が乗ってきたバイク(サイドカー)です。ロシアのウラルというバイクで第二次世界大戦の時に捕獲したドイツのBMWのコピーといわれています。フロントカウルはなんと金属のたたき出しです。 


最初にお世話になったキャンプサイトのダワニャム家の人たちとの記念撮影です。子供たちは全部彼の子供なのか近所の子かわかんなかったです。右に見えるのがサポートの軍用トラックです。これは4駆でロシア軍用だそうです。 


移動中に山の上から見た途中の街です。街といってもほんとにたま〜にこの程度の集落があるだけです。この写真でわかるように道路は未舗装で、わだちが道路でしかないです。ちょっと迂回した跡も見えます。 

朝焼けのなかのキャンプの全景です。このときは参加者が3人だけだったので、テントは4人用のものを一人で使いました。わかりにくいですが中央のトラックの奥の大きなテントが食事したりでみんなで過ごす場所です。 


草原での走行です。併走するサポートカーから撮ってもらいました。爽快感は抜群です。こんなところを走るのは日本では不可能だと思います。オフロードバイクをのる人は一度は行ってみたほうがいいと思いますよ。 


ちょっとカメラを意識して遊んでます。お調子者ですみません・・・
 


今回の参加者全員と記念撮影です。中央はoyster氏で、8年とか連続で参加している猛者です。彼とはこのあと2003年にも一緒に渡蒙していますし、今でもときどきメールしたり日記にコメントくれたりしてくれます。 


ホームページを見てのとおり、私は犬が大好きです。ですのでどこに行っても犬と仲良くしてしまいます。モンゴルの犬は大型で最初は人見知りするのですが、すぐに懐いてきます。でも現地の人は日本のような愛玩ペットとは違って犬を甘やかしません。近づくと平気で蹴ったりします。あとノミやシラミが多いし予防接種もしてないので、本当は触らないほうがいいかもしれません。

 
 ラクダにも乗りました。曳いているのはバートルさん。かなりのお金持ちだそうです。ラクダは気に入らないと胃液を吐き飛ばすし、機嫌も悪くてあんまり可愛くない奴です。フタコブラクダなので乗ると安定しています。馬もそうですが動物に乗ると高さがあるのでけっこう怖いです。 


草原でタルバガンを撃ちました。なかなか近い穴の奴は顔を出さないし、遠くの奴には弾が届かず、結局仕留めることはできませんでした。タルバガンは草原に穴を開けて暮らすげっ歯類でネズミの一種です。ですので時には伝染病を媒介したりするので、街には持ち込めませんが、遊牧民はこの肉が好きでよく獲っています。 

 


先導なしでバイクで大平原を走りました。端っこの高台から見下ろすと、大平原を雲の影が雲の形のまま移動していきます。こんな雄大な景色を見たことはありません。方角だけ間違えなければ道に迷うことはありません。ただ目標や標識がないのでちょっと不安になりますが。。


冬に家畜を非難させる岩場に行きました。こんな厳しい場所もありますが足つきのいいセローなら問題なく進めます。あらためてセローの低速トルクやボディサイズなどの恩恵を知りました。 


みんなで岩場で記念撮影です。スタッフや参加者、バートル家の人も一緒です。誰が日本人で誰がモンゴル人かわかりますか?人類学的には僕らは同じ種族ですからね。 

 


帰り道でバイクで走っているとタルバガンが慌てて巣穴に戻っていきます。そのうちの1匹を追い回したら間違えて轢いてしまいました。ちょっとノビていた奴を先導のコリャさんが近くの石で頭をたたいてトドメをさして荷台にくくりつけて持ち帰りました。結局、銃では仕留められなかったタルバガンをバイクで捕獲したことになります。バートルさんにあげると喜んでくれて、最初に毛をバーナーで焼いたあとに丸焼きにしてました。食事のときに勧められたのですが、現地スタッフさえ遠慮していたのでやめておきました。 


民族衣装のデールを着てみました。けっこう生地が厚手で暖かいですが、重いです。着付けは和服と似ています。モトクロスブーツとメガネが不釣合いですね。しょっているカゴと持っている棒は燃料用の糞を集めるためのものです。 


通訳のボルローちゃんと乗馬デートというわけではありませんが、付近を乗馬しました。ちなみに彼女は大学生でしたが、その後、別のツアーの日本人と結婚して日本にいるらしいです。  


バイクに乗ってゆったりとした丘陵を越えて夕日が沈むまで眺めていました。なんだか自分のやっていることや存在自体が小さく感じました。モンゴルでは電気も水道もないところで直接的に生きるための暮らしをしているのに、俺は何をしているのだろうかと考えさせられました。もっとも考えただけで、その後は何も変わらないのですがね。。  


写真が逆光で暗くなってしまいました。また草原を走り回っています。日本では草の上は滑りやすいので、最初は恐る恐るでしたが、乾燥しているせいかグリップします。


写真とは無関係ですが草原を走っているとたまに野生動物に会います。この旅では鹿とキツネに会い、みんなでバイクで追い回しました。ちょっと悪いことをしたかな。ちなみにキツネは現地人が嫌っていて見つけると殺そうとします。 


あちこちに動物の亡骸があります。これは牛でしょうか?たぶん前の冬を越せなかったのだろうとのことです。最初は驚きましたが、そのへんにどこにもあるのでそのうちに気にならなくなります。


いよいよ旅の終わり。バートル家にお別れをして、ウランバートルに戻ります。2年後に聞いたのですが、翌年の冬は寒くバートルさんは持っていた家畜がだいぶ亡くなってしまって大変だったそうです。あと「バートル」とは「英雄」の意味です。ちなみに首都のウランバートルは「赤い英雄」。さすが元共産国家ですね。 

 

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