カタナで行く初夏日帰りツーリング2008
「走行距離更新ならず」の巻

毎年行ってる梅雨入り前の日帰りツーリングでしたが、今年は梅雨入りが予想外に早かったことや家の外装塗り替えとか犬の手術などなどが重なって、行っていませんでした。ロングツーリングなら4月に広島にも行ったし、今年はいいかな〜とも思ったのですがやっぱり高速でなく一般道を思い切り走りたくなり、コソコソ下調べをしたり自身のブログに書いたりで自分の気分を高めていました。そして会社の都合と体調と天気予報を吟味して、梅雨の晴れ間をうまくつかまえてまた会社をサボって行ってきてしまいました。
コースは毎年、北上するのですが一昨年はほぼ真北の富山、昨年はやや東の新潟だったので、今年はやや西の福井方面にしてみました。と言うか、テレビか何かで見た若狭湾の景色が美しく、そういえば昔ツーリングで行ったときにみた海の色がまるで南洋のようなエメラルドグリーンだったことを思い出し、また見たいなぁと・・という漠然とした想いがあったのです。また昨年も書いたのですが年々走行距離が伸びていて危険なので、福井なら新潟よりは近いので今年こそは短めになると思います。そして決行日の6月17日の朝を迎えました。

朝の4時40分に起きると天気は薄曇りというか、ほとんど晴れです。腹に手術の傷跡の残る愛犬の散歩を済まして、メシを食べて着替えてからバイクをガレージから出します。バイクを団地の外まで押していくのはエンジン音がうるさいのと、平日に遊び呆けているのを近所に知られたくないからですが、こんな早朝なのに庭いじりをしている近所の人に見つかってしまいました。
近くの工場で暖気して、5時20分に出発です。まずは細江から257号線で恵那に向かいます。昨晩は早く寝たのですが、しばらくして蚊に起こされてちょっと寝れなくなって、寝不足です。それが効いているのか、生あくびが出るし、気分もすぐれません。そのうえヘルメットの中が痒いし、ちょっと寒いこともあって小便は近いし。。で、考えていた所よりずっと手前の鳳来のコンビニ、そして恵那に下る途中の阿木川ダムで2回も休憩をしてしまいました。

そんな訳で恵那まではスキーのときは車で2時間なのに2時間半もかかってしまい、8時過ぎという渋滞時間になってしまいました。恵那で19号に入り西に向かったのですが、ところどころで混雑するし、気温はだんだん上がるしで、あまり気分が優れません。土岐からは21号線に入り、岐阜、米原に向かいますが、ほとんどが市街地走行で今日はこのまま帰ろうか?などと気分が落ち込んできたので、美濃加茂の日本ラインのあたりで休憩です。

休憩した場所はみんなよく停まるのでしょうか?あたりは弁当とかのゴミが散乱し、小便臭くて気分が滅入ってしまいます。写真だけ撮ってそうそうに出かけます。このときはもう本当に帰ろうかと思いました。それでも気をとりなおして、出発です。国道21号線の標識に従って前にいる車についていくだけのつまらない走行が続きます。各務原に入ると昔、航空自衛隊の岐阜基地の航空祭に来たところを懐かしく思い出しながら通りました。トリップはそろそろ200kmを指すところなので、給油を考えないといけません。最近はガソリンの価格が高騰していてできれば自分がカード会員のスタンドなら安いので、それを探すのですがぜんぜん見かけません。しかたなしに219kmで安いレギュラー価格が看板に書いてあったスタンドに入ります。しかし給油して気がついたのですが表示はプリペイド会員の価格で、現金だとハイオクは189円もしやがって、ちょっと怒れます。その先の岐阜市内は混雑していて、2車線の真ん中をすり抜けていきます。たぶんこのあたりまでが気分も良くなく、そのせいか細かいことを忘れてしまいました。

関が原の手前あたりから、道路も空いてきて気温もちょっと涼しく空気も澄んできたような気がして、だんだん気分も良くなってきます。ほどなく21号線は米原で8号線につきあたり、右折して北上します。すると国道から西に向かえば湖岸道路という標識が現れます。せっかくここまで来て琵琶湖を見ないで行くのはもったいないので、迷わずそちらに向います。

久しぶりに琵琶湖と対面です。やっぱり大きいし、湖畔におりると懐かしい淡水湖の匂いがします。ここでちょっと休んでから湖畔の東側を北に向かいます。やがて湖畔道路は直進と右折に別れる交差点に出て、地名になじみがなくてわからないので、右折して国道8号に戻ることにしました。その直後、コンビニから飛び出してきた車と接触しそうになってあせりましたが、長浜は小奇麗な町並みで、なんか遠くに来たんだなと感じさせます。国道8号にもどってからは、敦賀に向けて北上します。そのうち国道の標識に湖岸道路からの合流が表示され、あのまま湖岸を北上すべきだったと思いました。

国道8号は琵琶湖を離れると山間の道になって、かなりいいペースで流れていて前がつまっても路肩が広いのでどんどん前に出れます。その後国道27号線で西の舞鶴方面に向かいます。そして唐突に海が・・あーやっと日本海!ここからは時間を考えながらどこまで行くか考えないといけません。このとき考えていたのは若狭湾で魚を食べるという安直なことだけでした。地図を見ると三方五湖という湖があり、その先も観光地らしいので、そちらに向かいます。国道162号を右折して、三方五湖に向かいます。このあたりは梅の産地らしく、湖畔の梅林や梅干の売店のある大きなコーナーを楽しんでいきます。

三方五湖のほとりでひとやすみです。琵琶湖のあたりからすっかり体調もよくなりバイクもいわゆる乗れてきた状態になりました。こうなると楽しくて楽しくてもっともっと走りたくなります。地図を見るとこの先は常神半島でずっとワインディングが続くようなので、先端まで行ってみることにしました。それまでは右に三方五湖を見ながら大きなカーブの道だったのですが、トンネルを過ぎると左に若狭湾が見え、細くやや荒れた峠道になります。ここからはかなり手強い峠道で、路面が不規則にうねっていたり、いきなり対向車が現れたりで、気が抜けません。だんだんブレーキを握る右手の握力が落ちてきます。そんなとき、フロントブレーキで制御しきれずリアを強めに踏んだところが路面がうねっていて、リアが滑って転倒しそうになりました。で、ちょっと停まって体を落ち着けます。

若狭湾は上から覗き込むと、底が透けてみえて美しいブルーとちょっとだけグリーンがかっているところもあり、本当に美しいです。その先にはいくつかの集落と漁港があり、それを海岸線のがけの上の細い道がつないでいます。なんどか他の車に追いつくと、みんなバイク慣れしているのか、すぐに譲ってくれました。
そういえば、平日にもかかわらず対向車にツーリングのバイクと何台かすれちがいました。

ここが常神半島の道の終点です。漁港と民宿の小さな集落でした。時間は1時前、出発して6時間ちょっとですので、今日はここまでです。目的であった魚料理のお店があったのですが、ノレンもでてないし、でも中に人がいるので聞いてみるとやっているそうなので、ここで昼食です。

昼食はけっこう豪華で、刺身はアジでしたがコリコリですごくおいしかったです。潮汁(ちょっとネギがじゃまですが)も煮魚も本当においしくおなかいっぱいになりました。昼食を食べながら、帰路を考えます。同じ道でまた21号線を戻るのは芸がないしだいたい道がつまらないのですが、そのほかはちょっと遠回りになってしまます。高速という手もありますが、どうも変なこだわりがあって使いたくありません。そこで福井市方面から郡上のほうにぬけて、そこから恵那を回って帰ることにしました。
常神からは来た道で戻っていきます。だいたいの道の感覚があるせいか、昼食でゆっくり休憩したせいか、国道27号に戻るまでは往路より早く感じました。国道27号も来た道を戻って、敦賀に向かいます。

そういえばここで昔、RG250Eで来た時に写真を撮った覚えがあります。景色に覚えがあったので、ヘルメットもとらずに対向車線側に渡って写真を撮ったら、車が途切れなくなって戻れずに恥ずかしかったです。敦賀からは国道8号になって、敦賀湾沿いから日本海とはなれて北東に進み福井市の方面をめざします。武生でトリップが226kmなので給油しました。これで本日は430km走破、でもまだまだ家は遠いです。スタンドをでるとすぐに僕のカード会員のスタンドがあって、ちょっと打ちひしがれたのですが、まぁ10リットル程度なので100円くらいの損失なんですがね。。。
この先は鯖江まで行って417号に乗って池田に向かい、そこから476号で大野市にむかうつもりです。でも地図を見ると鯖江に行く前に池田までショートカットできそうな県道があるので、こちらに右折します。ところが行けども行けども池田に着きません。というか標識がないので距離感がつかめないのです。あれ〜?間違えたかな〜?と思ったときにやっと標識が出て、福井・大野方面に向かいます。その後、考えていた道とは違う道に出てしまい、完全に混乱したのですが、なんとか大野に向かう158号に乗れました。このあたり、標識だけで田舎道をガンガン走ったので、どこをはしったのか、いまだによくわかりません。

大野でちょっと疲れたのと暑くなったのでコンビニでアイスを買って、駐車場で一休みです。だいぶげんなりとしてきました。タイヤを見るとなんとフロントのサイドがボロボロに毛羽立ってきていて、右側は溝がなくなってきています。右コーナーばかり荷重しているのかなぁ?そういえばなんとなく今日は右コーナーは乗れていて、左はうまく寝かせられないかんじです。
大野から九頭竜ダムを目指します。前にいた軽自動車に追いつくと急に飛ばし始めたので、適当についていくとあっという間に鷲ダムに出ました。ダム好きな私はここで写真撮影。さらに東に行くと九頭竜ダムにでました。

九頭竜ダムは写真で見てもわかるように、岩を積み上げたロックフィルダムです。ダムを眺めたら時間がないのでいそいそと出発です。この先も緩やかな登り道が続きます。途中でさっきの軽自動車に追いつき、これを抜くとすぐに道路が2つに別れ、さっと見た標識で直進は有料のようで、左に入るのが一般国道のようだったので、すぐにそっちに入りました。そのとき軽自動車は直進したのであれ?と思ったのですが・・・。ここは油坂峠で、実は有料に見えたほうは既に無料化されていることを後で知りました。で、私の行った旧道のほうは、かなりのワインディング道で、けっこう疲れる道でした。
ここでさっきから気になっていた左コーナーをいろいろと試して、なんとかうまく乗れるようになってきましした。油坂を最後はループ橋で下りると、岐阜の白鳥に着きました。ここは毎年スキーで通る場所で、やっと知ってるところに帰ってきたというところですが、家はまだまだ遠いです。通ったことはないのですが、地図を見ると156号線を南に下って郡上八幡から東に256号線が走っていて、これで41号線に抜けれるので、これを目指します。

だらだらと156号を走り、郡上八幡インターの先で左に入って256号線に入ります。256号線は入り口こそ市外地だったのですが、その先は山道でまたワィンディングです。道は登るにつれて狭く、コーナーも深くなってきます。一度奥にまで突っ込みすぎて、フルブレーキングからバンクするとパワーオンが遅れて旋回せずに倒れそうになって、思わず足がでたところがありました。こんあ山奥でソロでコケるわけにはいきません。ちょっと落ち着けてから走り出すと、またペースが少しづつ上がっていきます。

なんの変哲もないところで、また休憩です。ここで夕方の5時すぎ。そろそろ日差しも落ちてきたのでヘルメットのシールドをミラーからクリアーに戻しました。今日も遅くなりそうなので家にメールしようとしたけど、やっぱりPHSは圏外でした。そしてまた出発して田舎道を爆走していると対向車が前車にパッシングしたので、取り締まりかと慎重に走ってると唐突に41号線に出ました。
この41号線は256号線と並走区間でこれを南下すると256号線は東に分かれて中津川に行けます。しかし行ってみると256号線の分岐は小さな橋で、渡った先の256号線も国道とは思えない細い道で、また山道が待っていることは間違いないようです。でもいまさら戻れないのでそのまま進むと案の定、峠道になりました。
また峠三昧です。もうふともものシートの角にあたるところは痛いし張り付いてるし、腕もパンパンで首から背中も痛いのですが、来てしまったものはしょうがないです。また峠を走っていると、途中で陸上自衛隊の73式小型トラックが停まっていて、迷彩服の隊員がくつろいでいました。何してたのかなぁ?さんざん峠を「楽しいんで」国道257号に交差し、これを南に右折し中津川に向かいます。時間は7時を過ぎたところで、暗くなってきたのでヘッドライト点灯です。中津川では例によって有料の木曽川にかかる橋をさけて国道をそれてから19号に出て、19号からは恵那に向かいます。

恵那でトリップ250qで給油、今日はこれで680q走行です。19号から左折して257号線にのり、その先の中華料理屋で晩御飯にしました。とりあえずPHSから家にメールして、ブログを更新して、辛い台湾ラーメンと大きな海鮮餃子を食べ、浜松に向けて走り出します。恵那からの257号は往路も通った道で、走りなれた道で、昨年も一昨年も初夏ツーリングではここで夜間走行で帰ってます。例年どおり車に追いついて後ろを楽してついていくと譲られて、しかたなしに前に出てまた追いついて・・をくりかえします。257号線もいくつか峠があるのですが、今日はもうそれが峠だとも思いません。だってセンターラインもある立派な道ですから。
257号線から県道で鳳来山のほうに行ったところで最後の休憩をしました。ここには道路からちょっと上がった真っ暗なところに駐車場があるのでそこへ行き、 ジャケットを脱いで道路に寝転びました。近くの沢の水音と、ときどき下を通る車の音いがいは何もない真っ暗な空を、つめたいアスファルトに寝転んで眺めるのは意外に気持ちよかったです。するとほのかな明かりが近づいてきます。誰か歩いて来たのかとビクっとすると・・・蛍でした。ぼーっとその一匹だけの蛍が頭上を越えていくのを眺めて、なんかとっても気分がよくなってきました。その後は道なりに普通に走って、自宅に帰ったのは10時半でした。トリップは122q、計算すると・・802q!また800q走ったけど、昨年の805qよりは短いぞぉ〜!!

という訳でわずかですが毎年距離を更新という自傷行為(?)をやめることができたわけです。それとなぜ昨年より疲労が少ない気がします。そうはいっても何回か転倒の危機もあったし、気をつけないといけませんね。
あとちょっと燃費が落ちているのも気になります。やはり最初の区間で市街地が多いから?でしょうか?まぁ、そういうことで、無事に今年の恒例ツーリングを終えることができました。

 

給油区間データ
  自宅→岐阜    204km      9.99L    21.92km/L (事前に15km走行で給油時219km走行)
  岐阜→武生    226km      9.57L    23.62km/L
  武生→恵那    250km    10.81L    23.13km/L
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燃費総合     680km     30.37L    22.88km/L (事前に15km走行分含んで695kmで計算)
  恵那→自宅    122km
総走行距離       802km

 

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