カタナで行く初夏日帰りツーリング2006
「トンネル巡りのはずが、とんでもないツー」の巻

毎年、入梅前に平日に会社をサボってカタナで日帰りツーリングをしています。この季節は新緑が美しく、GW後で空いてるし、交通安全週間もないし、寒くなくて暑くなくて、日が長くて、もうツーリングには最高の季節だと思います。
昨年は下道でただひたすら峠道を走って680km走行しました。その前年も600kmくらい、その前は500kmくらいと、だんだん距離がのびてきています。いつも目的は決めずに適当に北上して信州に行ってそこから気の向くままのツーリングです。またこれも決めたわけではないのですが、高速は使わず、有料道路もなるべく避けてます。ええ、なんせケチですからね!

さて、今年はひとつだけ目的を入れました。それは伊那から木曽に抜ける権兵衛峠という細い峠道があるのですが、その下にトンネルができたのです。そこでそのトンネルを通ってみることにしました。

2006年6月1日、稼動初日だっていうのに、むりやり取った有休ですから、時間は大事です。そこで朝5時に起きて、まずは愛犬の散歩と朝食を済ませ、カタナをガレージから出します。USヨシムラは閑静な住宅街では暖気できないので、団地の外まで手で押して、エンジンをかけてすぐに近くの工場前まで移動して暖気します。やっぱりご近所は大切ですから(笑)。
自宅から国道152号線に出て北上し、佐久間→水窪を通って草木トンネルという長いトンネルを抜けます。これは三遠南信道という計画だけの道のためにできた立派なトンネルで自動車道なんですが、その前後はただの細い峠道でもちろん無料です。はっきり言えば税金の民間還元でしかないでしょう。そのあと兵越峠を越えて長野県です。峠を降りた先の遠山郷の道の駅で一休みして、もうひとつの三遠南信道のムダトンネルを抜けて飯田から国道153号で伊那を目指します。途中の駒ケ岳が美しく、そこでも写真休憩しました。

 休憩後は国道153号線に戻らずに西の山側のスーパー農道で北上し、木曽方面というわかりにくい看板を左折して山に入っていきます。そして目的の権兵衛トンネルを通過しました。なんて楽に木曽に行けるんでしょう。これはスキーでも使えるかもしれませんね。
トンネルを抜けて山道を降りて国道19号線に出ました。この先は考えていません。とりあえず去年も行った乗鞍にでも、ということで右折して奈良井からヤブハラスキー場を通って、野麦峠に向かいます。この峠道でいい気になって飛ばしていたらコーナーの先がいきなり工事中でフカフカのジャリでビビりました。なんとか転倒はしなかったもののかなりアセりました。そこでこれを抜けた先の野麦峠スキー場入口で一休みです。

超甘いコーヒー缶を飲んでから出かけるとT字路になって右折して国道を目指すはずが、間違えて野麦峠方向に行ってしまいすぐにUターンして国道158号に出ます。国道に出る前に給油。ハイオクが\158/ℓで泣きました。この時点で走行は約220km。国道からはすぐに左折して乗鞍に向かいます。乗鞍岳も残雪がとてもきれいでした。乗鞍はスキーでも来ますが、バイクで来てもとてもいいところです。

っすら汗がにじむ程度に走ります。ここはとても気持ちのいい道で荒れてなくセンターラインもあるのでとても走りやすいのでけっこう好きです。しかしマイカー規制で途中までしか行けません。

なんとここにはまだ雪が残ってました。気温は20℃はあると思われどんどん溶けていましたが、6月に雪に触れるとは思っても居ませんでした。

スキー場のときの面影がないですね。。

乗鞍の下る途中のソバ屋でお昼にしました。メニューはイワナの唐揚げとザルそば。イワナは頭ごと食べれます。そばはスキー帰りの時には美味しかったのですが、今回は普通でした。新ソバから遠い季節なのでしかたないですね。でもとってもいい感じのお店でした。

お昼を終えて乗鞍を下って、また国道に戻りました。まだ12時前、今度は上高地方面に向かいます。上高地との分岐を恨めしく見ながら高山方面に左折して、高山方面に行き、今日はトンネル尽くしで安房トンネルを抜けることにしました。安房トンネルは今日の唯一の有料道路のかなり立派なトンネルで、自動の料金所を抜けると休憩所もあります。このあたりで今日持参した地図の範囲を超えてしまったので休憩所の看板の地図を見ると、このまま高山まで行く国道158号と、右に行けば国道471号で穂高経由で富山とあるではないですか。富山県、しばらくバイクで行ってないし、ちょっと富山に行こうか、と思って国道471号でまた北上です。

国道471号は空いていて快適で適度にワインディングで楽しい道でした。穂高との分岐をそのまま国道にそってだんだんと山を下っていきます。天気もいいし、空気は澄んでいて至福のひとときとは大げさでしょうか。とりあえず本当に気持ちよかったです。
ほどなく国道41号に合流し、神岡に向います。このあたりもゆったりとした川沿いの山道です。
意外に富山との県境は遠かったです。そして入ってみると富山市ではないですか。富山市といえば富山湾、つまり日本海に面しているわけです。おばかな私は今日の最終目標を日本海に定めました。しかし既に時間は午後1時で、出発して6時間半。ここから帰っても家に7時、でも帰りはどこにも寄らなければなどと考え、カミさんも呆れるだろうと思いつつも行きたいと思うとどうしても行きたくなります。
富山の市内に入ると信号もあるし、ちょうど何かのお祭りでペースは落ち、地図もないのであとどれくらいかもわかりません。国道41号は富山駅で行き止まりで、しかたなしに駅を迂回してさらに北を目指します。時間も気になるし、地図も無いしで不安になり交差点で郵便配達のカブの人に道を聞くと海まではまだ遠いようです。でもここまで来て引き返せません。さらに北上するとやっと富山港の看板があって、道路から貨物船の上部が見えました。やった。。ついに日本海だ。しかし肝心の海には港は立ち入り禁止で入れません。しかし少し進むと、港が終ったところのはずれに駐車場があって、やっと日本海と対面です。

 

この時点で午後の2時。とにかく帰るしかありません。来た道を戻って、41号線に戻ります。高速も考えたのですが、名古屋まわりになるので遠回りだし、高速はつまらないし、あとケチなんでパスです。
富山の市内は運転マナーの悪い車ばかりで、ウィンカーなしの車線変更するオヤジや、暴走営業車、コンビニから見もしないで飛び出してきたオバさんには交差点で振り返って、むこうに謝らせました。富山には友人もいるし、富山が悪いのではなく平日の午後の地方都市なんてみんなこうなのかもしれませんね。
こんないまいましい街中を抜けて、道の駅でカミさんへのお土産を買って、またひたすら国道41号線を南下します。
高山市内で260km走行で給油して本日走行480km、まだまだ先は長いです。時間は4時過ぎですが、さすがは6月で日が高く夕方という感覚はないです。高山市内から南下していく下り坂で対向車線の登坂車線でネズミ捕りをしていました。そういえば昨年も加子母の登坂車線でやっていったけ。登り坂でやるとは恐るべし岐阜県警です。ちょうどバイクのオフ車が飛ばして登って来たのでパッシングとハンドサインで合図したのですが、間に合ったかな〜?
41号線は街中の単調な道路になって、既に腕もパンパンでクラッチも重いし、首は痛いし、ケツというよりフトモモの後ろがヒリヒリしています。しかし帰らないと・・この辺りが一番辛かったです。そこで道路わきで休憩です。花壇が整備されていて気持ちのいいところでした。犬の散歩中の人と犬に遊んでもらって、元気回復です。うちのパルちゃんも元気かな?

国道41号から256号に入り、登坂車線で地元の仕事帰りのゼファーに抜かれてちょっとムカつきましたが、もはや闘争心もおきませんし、ネズミ捕りも恐いのでユックリのままです。結局その後はどこでも取り締まりはなかったのですがね。
国道256号で中津川に入る前の橋は有料なので、その手前で右折して農道をぬけて国道19号線に出ます。19号線は恵那市内で混みだしたので、スキー帰りに開発した裏道で山の中腹を西に進んで、国道257号に出ます。257号線は浜松に繋がる国道です。すでに暗くなりかけてきたので、道の駅でシールドを交換してちょっと休みました。

暗い夜道の257号線をひたすら南下します。この道は峠もいくつかあるし、川沿いに高速コーナーがあったりで、元気な昼間には楽しい道ですが、今は苦痛です。でもスキーやツーリングで通い慣れた道で、コーナーも行けばどうなっているかとかだいたい覚えているのと、疲れがいい具合に力が抜けて、そこそこのペースで走っていけます。しかし、動作も緩慢になってきて危ないこともあってそれでも飛ばし続けている自分を戒めるために、次の峠のある手前の設楽というところで最後の休憩をしました。時間は7時、今日は夕方には帰ると言ってあったのですが、すでにこれを夕方と言い張ることは無理なので、自宅にメールして8時過ぎになることを連絡しました。(汗)

257号線では前を行く車の後ろにつくと、すぐに譲ってくれました。本当は適当なペースの車についていきたいのに、譲られると前に出るしかないし、気が小さい僕は少し離れないといけないと思って更に飛ばして、また違う車に追いついて・・・を繰り返しました。やっといいペースの車がいたので大事に適当な距離をおいて譲られないように走ります。ようやく静岡県に戻って、自宅に着いたのは8時半、トリップは235kmでした。

今日は時間にして14時間、走行距離715km。日帰りの限界ですね。でも計画のないツーリングは楽しかったです。たぶんこの先しばらくは梅雨や出張で、カタナに乗れませんが後悔はしないでしょう(笑)。

 もうおなかいっぱい・・・・

 

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